ふれる/ふれられる
大人になったら治ると言われたものは
今でもしっかり治っていない
それは
大人になったら治るというのが嘘なのか
僕が私が俺が自分が
まだまだ子供のまんまなのか
まあ
chickというのはひよこのことなので
大人になれない自分を思って付けた節はあるのだけど
あー痒い痒い
掻いたら余計痒くなることはわかっているのだけど
程よく辛いものが美味しいように
程よく熱いお湯が体をほぐすように
程よい痛みとでも言うべきなのか
痒いところを掻くのは
気持ちが良いのである
痒いところに手が届く
良い意味で使われる慣用句である
でもね
痒いところに手が届いてしまうから
掻いて
掻いて
掻いて
掻いて
掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて掻いて
ちっとも良くないのである
届かなかったら届かなかったで
何かに擦りつけたりするのだろうから
そう思うと手が届くのは良かったのかもしれないが
そんなわけで
白い目、淡い目の服を
あんまり素肌の上に着れない
みたいなメンタルがある
着る時は着るけど
汚れてしまう
汚してしまう
服だけじゃない
ふれることを
恐れ続けている自分がいて
ふれられることを
同じく恐れ続けている自分がいる
それは
汚すことを気にしているから
と思っていたけど
汚されることを気にしているのかもしれない
などと思うと
まったくもって自分の傲慢さに
嫌気がさして
違う意味で痒くなる日々である
解決は見えませんね
「薬をもっとくれ 不安でしょうがない」
とTHE BACK HORNが歌っているので
薬を飲む時はいつも
このプラカップで飲むようにしている
もう金曜日か
なんだか今週はとても早く過ぎていったような感覚
いつまで飲み続けるのだろう