7110とうがらし

chick in wisteria 7110が何かを言っている

小雨の中

もうすっかり寒くなり

18時はしっかり暗闇である

10月の半ばを過ぎた今日は

寒さを助長するような小雨が降り散らかしている

 

 

 

傘を差して横断歩道を歩く僕は

傘を差さずに歩く人の多さに気付く

その人達は傘を持っていないわけではなかった

 

 

車のライトで雨の度合いを確認すると

確かに小雨、霧雨とでも言うのか

雨天、といって差し支えないはずなのだが

同時に横断歩道を渡る人々の中で

自分だけしか傘を差していないように見えていた

 

 

自分だけが違うとなんだか

言い様のない羞恥心のような物に苛まれ

傘を閉じたくなった

木が森に隠れるように

 

 

だが

やはり雨は降っているので

傘を差し続けて横断歩道を渡りきる

 

 

そしたらなんだ

全然傘を差している人は他にもいるではないか

あーよかったー

俺間違ってなかったー

 

 

 

 

 

間違い?

とは?

 

 

 

 

 

 

これは全部ノンフィクションの話だけど

色んなシチュエーションに置き換えられそうだなあなどと思った帰路であった